みなさん、川崎で最も古いイタリアンをご存知でしょうか?
川崎駅から徒歩10分足らず。たちばな通りに面する「モナリザン」は、1964年創業。ゆうに半世紀を超えた、川崎最古のイタリアンです。現在は、本場イタリアでの修行経験もある、三代目が腕を振るっています。
ランチもディナーも、ピーク時にはいつも満席。地元民で賑わっているお店です。久々に、ランチタイムにお邪魔しました。
相変わらず、味のある外観。ちょっと古めの食品サンプルが、初めてでも気軽に入れる親しみやすい雰囲気を醸し出していますよ。
ちょっと小さめの扉を開けると、奥へと広がる空間。昼時でも照明は暗めです。
ベテランの空気漂うお姉さまの案内で席へ。赤と白のタータンチェックのテーブルクロスが、レトロで可愛いです。ワインボトルや陶器の置き物がそこかしこにディスプレイされ、ごちゃごちゃした賑やかさがまた、お店の飾らない雰囲気に合っています。そして、カウンターの奥には、大きなモナリザのモザイク画が。これが店名の由来なのでしようか?
さて、今日のお目当ては、名物「キャセロールスパゲティ」。ランチタイムにはサラダとドリンクバー、スープが付いて1000円です。
キャセロールとは、グラタンや煮込み料理に使う鍋のこと。また、オーブンで焼いてそのまま鍋ごと提供する料理のこと自体も、キャセロールと言うのだそうです。このメニューは、名前のとおり、キャセロールを使ったグラタン風スパゲティなのですね。
まずは、サラダとコーンスープで腹ごなし。ほどなく、お待ちかねのキャセロールスパゲティが運ばれてきます。
チーズがグツグツ。見ただけで、アッツアツなのが分かります。
ソースはベシャメルソースと2種の特製トマトソースを合わせているそう。スープスパのように、かなりたっぷりです。チーズもたっぷり。フォークをくぐらせて、パスタをすくい取ると、ちょっと固めの麺にチーズとソースが絡みついてきます。
さぁ、一口。
……熱い!相変わらず、熱っついです。比較的、熱さに強い私でも、一瞬ひるむほどの熱さ。猫舌の人は気をつけてください。
熱さの後にやってくるのは、どこか懐かしさを感じるのに、他にはない濃厚なトマトクリームの風味。これです、これ!あぁ、美味しい!!
器にもなっているお鍋が長く熱さを保ってくれるので、最後までずっと熱々。ゆっくり味わって食べたい私には嬉しいかぎりです。
時間も11:30を過ぎると、お客さんがどんどんやってきます。
ずっと人気店のまま、長〜く続いて欲しいから、食べ終わったらすぐ退散。
近所にあって良かった。心から思えるお店のひとつです。