中秋の名月と川崎和菓子

9月24日、平成最後の秋分の日。みなさんはどう過ごされましたか?今年はちょうど、中秋の名月とも重なりました。月の美しさを愛でて、月からパワーをもらう日…なのですが、関東ではあいにくの曇り空。はっきりまん丸の月を見ることができた人は、少なかったかもしれませんね。

さてさて、食い意地をはっている私としては、やはり「月より団子」です。つねに(時に無理やり)理由を付けて、甘いものを食べる機会をうかがっております(笑)。そんな私が今年のお月見のお供に選んだのは、川崎の老舗和菓子処「川崎屋 東照」。こちら、東海道五十三次の川崎宿近くに本店をかまえて100余年、地域に根差した商売で、川崎由来のお菓子も多く作られています。

私、いつもはアクセスが便利なアゼリア川崎にある支店に行くのですが、今回は本店にお邪魔しました。

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本店…目の前は何度も通っているけど、入るのは初めてなんです。驚いたのは、店内の奥に「茶寮木の実」という名前でイートインスペースがあること。店内の和菓子が食べられるのはもちろん、季節によってカキ氷やお汁粉なども楽しめます。まったく知らなかったことが悔やまれる…。私、お菓子屋さんやパン屋さんのこじんまりしたイートインスペースが大好きなんです。その場で作りたてが食べられたり、持ち帰り不可のそこでしか味わえない品があったりするでしょう?これは、次回必ずチャレンジしなくては!

…と、心の中で決意表明をしながら、本日のお供を選びます。ガラスケースには、可愛くて品の良い和菓子がずらり。迷いに迷って、私の定番「かわっぴら餅」の他、お月見用に、ウサギの焼き印が入ったお饅頭、「かわさき」という街の名が付けられた蒸しどら焼き、ちょっと変わり種で「生チョコレートサブレ」に決めました。

まずは定番「かわっぴら餅」を。つぶ餡入りのよもぎ餅とこし餡入りの醤油餅の2種類ありますが、今回は醤油餅をチョイス。こちら、餅が薄~いため、その分柔らかく、重くない食感が良いのです。ほんのり香る醤油の香ばしさもたまりません。川崎名産品にも選ばれている逸品です。

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続いて、変わり種の「生チョコレートサブレ」を。こちら、生なのはチョコだけではありません。サブレ自体も、とてもしっとりした生地なのです。「生サブレ」?…と言っていいのかは分かりませんが、通常のサブレの感覚で食べると、良い意味で裏切られます。初めての食感。これ、かなり好きです。

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どんどん行きましょう。潔く街の名前が付けられた、オリジナルの蒸しどら焼き「かわさき」。こちらも初実食です。焼きではなくて蒸された生地には、チョコレートが削り入れらているようです。そして中にはつぶ餡。生地は普通の焼きよりフワッフワで、チョコの風味も相まって、洋菓子のような食感です。でも、中のあんこがしっかり主張してくるので、和の風味も感じます。和菓子でも洋菓子でもない、どちらとも言えないけど、ただただ美味しい。懐かしいけど新しい。確かに、色んな文化が融合している川崎の街っぽさを感じます。これはお土産にも良いですね。和菓子派にも洋菓子派にも喜ばれそうです。

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最後は私的メイン、お月見饅頭です!

主張し過ぎないウサギの焼き印が良いじゃないですか。シンプルイズベストです。中にはこし餡がみっしり詰まっていて、皮がしっかり厚めなのが好みです。月のようなまん丸な形も、また愛らしい。お饅頭を月に見立てて、美味しくいただきました。

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雲に隠れ本物の月は見られなかったのですが、お腹も気持ちも満足です♪


川崎ライフ

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